2011年5月29日日曜日

自炊本の行方

この週末は、台風2号の影響のため、東京はずっと雨だった。

買い物で外出した以外は、家の中にこもりっきり。

個人で所有している本の中で、単行本、新書、文庫本のほぼすべての電子化が完了した。

次の資源回収では、前から貯まっていた本を含め、

合計100冊ほどの本を出すことになる。


こういった裁断済みの本を、ネットを通じて販売している輩がいるが、

個人的には理解できない。

裁断した本は、そのまま資源ゴミとして再生紙に生まれ変わったほうが世のためである。

なぜなら、1冊の中古本がこの世から消え、

その本を読みたい人が古本でなく新本を買えば、

著者や出版社などに利益が生まれ、

更に良い本が生まれる可能性が広がる。


裁断済みの1冊の本が一人歩きし、

複数の人によって電子化される行為は、

経済活動として何も生み出すこともなく、

違法ファイルがコピーされるのと実質的には何も変わらない。


個人的には「自炊」は大賛成だし、メリットが大きいと感じているが、

「自炊後」の本の行方にも、気を使っていたい。

それが、裁断された本への恩返しでもあるからだ。