東北関東大震災以後、福島原発の事故で関東地方では節電ムード一色となっている。
そんな折り、3月分の電気料金請求額が一部世帯で2月分と同じ請求額になっているらしい。
東京電力の説明によると、電気メーターをチェックする検針員が被災したなどの理由で検針出来なかったようだ。
『想定外』の事故で電気の作る量が減って、みんなで節電して、一部地域で停電して、その結果2月と同じ請求をする。
単純に考えてもおかしな話だ。
東京電力との契約では、検針が出来なかった時は残月と同じ額を請求し、あとで差額を清算するようになっているようだが、この非常事態時は特例署値が取られてもよかったのではないか。
放射性物質漏れが原因で避難している人もいる事を思えば、せめて基本料金だけの請求に出来なかったものだろうか。
電気が足りないから協力してくださいと言っている一方で、電気料金だけはしっかりいただきますよ。
この対応には、呆れるばかりだ。
しかし、その一方で、電気に頼りすぎている生活をしている我々に責任はなかったか。
そもそも原子力発電をしなければ電気の供給量が追いつかない現状にも問題がある事は否定できないだろう。
この原発事故と計画停電をきっかけに、日本全体で電気製品の使いすぎについて再考しなければ、いつまで経っても同じ問題を抱えたままでいるだけだ。