本田健さんの最新作「ユダヤ人の教え ふたたびアメリカへ篇」を読みました。
シリーズ3作目は、主人公の「ケン」がアメリカで出会ったメンターから、
人間関係の大切さ、感情を知るということなどを学びます。
人間関係の新しい考え方として、「人間関係のチャート」のキーポイントとなります。
ほとんどの人は、このチャートの中で踊らされているということです。
チャートの中には4つの性格があり、そのうちの2組が対の関係となります。
「ポジティブ自立」 <-> 「ネガティブ依存」
「ネガティブ依存」 <-> 「ポジティブ依存」
たとえば、
ポジティブ自立の夫が、「今度、旅行に行こう!」というと、
ネガティブ依存の妻が、「そういえば、この前のレストラン不味かったわね。」
という人間関係。
もうひとつは、
ネガティブ自立の上司が、「あの取引についてはどうなってるんだ!?」というと、
ポジティブ依存の部下が、「え~、あの…、そのー。」
という人間関係。
自分の位置というのは、相手の位置の対極に移動させられ、
自分の位置によって、相手の位置が自分の対極に移動させられるという性質があります。
こういう関係では、もちろんこの二人の関係はアンバランスなものですから、
お互いがセンターに近づくと、豊かさと幸せがあるというわけなんですね。
そのためには、自分と相手の関係バランスを知り、相手の感情を読み取り、
自分も変わることで相手と分かり合い、その結果みんなの幸せに繋がっていくのですね。
自分の周りの人たちとの関係を見直すために、
この本から受け取れることは多いはずです。