2011年2月1日火曜日

『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』 読書メモ



『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』 山脇伸介

※読書メモです。読書ノートではありません。
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 フェイスブックの大きな特徴である、「いいね!」やファンページが、簡潔に紹介されている。
 ザッカーバーグがハーバード大学在籍中から始まったフェイスブックの歴史。ブランド化の成功。段階的なユーザー範囲の拡大。サーバー・ネットワーク容量の拡大など、大きな転機を得ながら急成長していく姿が伝わる。

 成長するための3つのキーワード。
 1.リアル~全て実名。人探しから始まる新しい現実的な交友関係の広がり。
 2.クール~単純にカッコいいこと。バナー広告はない。
 3.ムーブファスト~早い決断と対応。求められる前に動くこと。
 ヒト、カネ、モノ、情報の動きが見えるソーシャルグラフ。
 
 ミクシィは匿名登録。紆余曲折のあったプライバシー設定。比較的実名登録の多いTwitter。実名登録のフェイスブックが、日本で受け入れられるかまだ疑問符が消える状況ではないが、もしかしたらネット社会におけるリアル性へのシフトが起きるかもしれない。

 実名で登録することによる効果。口コミなどの情報の信頼性が増す。知っている人からの情報は信用度が上がるため。
 消費プロセスの変化。情報の検索と共有。企業プロモーションでの評価(いいね)がダイレクトに伝わる。セルフプロモーションから、新しい繋がりでビジネスが発展したり、仕事のシェアも今以上に活発になる可能性が高い。
 フェイスブックに絡む事件。なりすましによる殺人や、交友関係のトラブル。プライバシーの設定は、熟慮する必要がある。
 ソーシャル化。情報の価値観、信頼性は自分で決める。情報源として活用法(自分専用のメディアを作れる)。TV視聴者のTwitterなどによる実況書き込み。ここから、新しい既存のマスメディアとソーシャルメディアの融合のヒントが隠されているのではないか。
 フェイスブックは、コミュニケーションツール。人は誰かとつながっていたいもの。あらゆることに、人の会話がくっついている。

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 日本国内のSNSシェアの半数以上はミクシィであり、フェイスブックは現在2位。昨年見られたTwitterのようなブレイクがあるのか、または実名登録による抵抗感が強ければ今以上の展開は見せないのか気になるところ。ただ、自分に有益な情報を積極的に受け取ることや、自分から情報を発信したりするのが好きな人にとっては、常用化するツールの1つにはなり得る。
 今後、益々情報格差が広がるのか? 
 1.インターネットをしない人。(テレビ・新聞・雑誌)
 2.インターネットで検索する人 (Yahoo、Googleユーザー)
 3.インターネットで情報発信する人 (SNS、ブログ、HP、Twitter)
 4.インターネットで繋がる人 (Twitter、facebook、SNS)