怖い夢を見た。
重苦しい雰囲気で朝を迎えた。
夢に中での時刻は18時。
理由は分からないが、実家の近くの2000メートル級の山へ、夜一人で登らなければならないシチュエーションだ。
18時なので、まだ完全には暗くなっていないが、刻一刻と迫ってくる闇に恐怖を抱いていた。
しばらく歩いていると、靴や荷物を提供してくれる人が現れて、自分を応援してくれているようだった。
これで、もう後戻りはできないとも感じたが、小さな応援が自分を後押ししてくれていた。
目に見えない恐怖と戦う決心は固まりつつあったが、まだ目に前の状況を楽観視してもいた。
応援してくれている人の一人が、山の麓まで車に乗せてくれた。
もう後戻りはできない。
真っ暗闇の山へ一人で入っていかなければならない。
次の瞬間、夢が醒めた。
何とも言えぬけだるさ。
夢に意味があるのか分からない。
なにか目の前に迫り来るものに対する恐怖と、その恐怖に向かうべく勇気を与えてくれる応援者がいてくれるということか。
この震災の影響で増す世界に対する不安感なのか。
それとも心の闇に潜む「何か」なのか。